こんにちは、今日は、チーム編成とメンバー選びについて少し解説します。
これは、とても気を遣う作業のうちの一つで、監督によって考え方は様々だと思いますが、Arrowsの場合は、以下のことを目標に指導者で話し合います。
〇できるだけ多くの部員が出場できること
〇登録メンバー全員が何等かの役割を持ち、モチベを失わせないようにすること
〇全員が成長できるようなメンバー編成になるよう根拠を持つこと
今回は、男子チーム(T)、女子チーム(T)、混合チーム(T)の各カテゴリ1チームずつしか参加できないというルールがあり、申込時点で、部員はちょうど36名だったので、
各カテゴリ1チームずつ計3チームを出すことになりました。
それぞれのチームの目的は以下を掲げました。
〇男子T→派遣を目指しかつ、身長が低いのでコンビバレーとレシーブ力を強化
〇混合T→派遣を目指しかつ、オープンバレーで、駆け引き力を強化
〇女子T→低学年中心で来年に向けて経験を積んで、成長してもらうことを強化
上記が決まったら今度は、メンバー編成です。
女子チームは、普段レギュラーで出ることが少ない部員をメインにしたかったので
技術到達点の低い順から12名を選びました。
ただ、その中でもMさんは、Aチームに入れるくらいの到達点があったので、最後までAチームに入れるかを悩みましたが、
来年以降の成長を見越し、女子低学年で頑張ってもらうことにしました。
とにかく1試合でも多く経験し、いろんなことを学んでもらうことを期待します。
そしてここからがかなり頭を悩ませる作業でした。
男子Tと混合Tは、両方が派遣を目指してほしいため同時進行で検討しました。
派遣を目指すうえでの指導者が必要と考えるのは、以下です。
〇ブロックで手首以上が出る選手がチームに2名以上いること
〇極度の負けず嫌いが主力の中に2名以上いること
〇声出せる選手が主力に2名以上いること
〇物おじしないポジティブプレーヤー、または、本番で強いプレーヤーが主力に2名以上いること
〇急成長中の選手がチームに2人以上はいること
〇努力家で見本となる選手がチームに2人以上いること
〇絶対的なレシーバーとスパイカー必ずいること
〇技術力とコミュニケーション力があり、努力を惜しまないセッターがいることまたは、育てること
〇選手同士、親同士がもめごとにならないように配慮すること
あげるときりがありませんが大まかには上記のことを念頭に置き、
攻撃と守備のフォーメーションを考えながらパズルのようにあてはめていきます。
まずは、セッター(S)から選出します。
セッターを選出するうえで大切なのは、セッターのポジションをどうするか?です。
大きくは以下の4つの選択肢からセッターポジションを考えます。
①センターブロックからのセッター(高身長セッター必須)
②ライトブロックからのセッター(高身長セッター必須)
③ライトバックからのセッター(レシーブ力必須)
④フェイントカバーからのセッター(レシーブ力必須)
基本的には、小学校チームでは①で作るチームがほとんどですが、中学校でローテーションが始まると②③が主となるためArrowsの場合は、可能であれば②か③で作ります。
しかし ②か③はミドルブロッカーを立てる必要があるので複雑なフォーメーションになります。
今回は男子チームは①で、混合チームは③にすることにしました。
理由は後程。。。
また、通常Arrowsではセッターは念のためチームで2名ずつ候補を決めるのですが、今回は、次の理由からHM君とHTさんの1名ずつにしました。
理由
〇コンビバレーをするためには専門的な練習が必要なので少人数がいい
〇セッターは体調管理が大事なので責任を持ってほしい
〇HM君もHTさんも努力家なので1名ずつでも大丈夫だと信じた。
次に攻撃陣3名(レフト(L)、センター(C)、ライト(R))を決めます。
男子チームの場合・・・
セッターのHM君が身長もありブロックも飛べるので、センターセッターが可能なので、
センタースパイクは、レシーブポジションからのスパイカーとなります。
そのためレシーブもスパイクも上手なHG君かAM君が妥当。
ライトスパイカーは、KN君とIT君が候補となりますが、KN君は声が出せて元気があるので、混合チームに入ってもらった方がいいと思い、
男子のライトスパイカーは左利きで器用なIT君で決定となります。
続いて混合チームの攻撃陣3名(L)(C)(R)を決めます。
セッターのHTさんは、現時点でブロックが低いのでライトバックレシーブからのセッターとする計画なので
センターが、ミドルブロッカーとなりますので、器用で駆け引き力もあり体力もあるRSさんにしました。
ライトスパイカーもブロックのかなめとなるため身長の高いKN君が適任と判断したため、必然的に(L)は、MTさんに決まりました。
攻撃陣3名とセッターが決まったので、あとは、ライトバックとレフトバックのレシーバー候補を決めます。
4月時点で技術到達点が200点付近にいたのがRM君、DT君、RT君、HG君、RN君、KN君、AUさん、KNさんの8名だったので、
男子TにDT君、RT君、HG君、KN君。
混合TにRM君、RN君、KNさん、AUさん
と振り分けます。
この振り分けも結構考えました。
出席率が低い人が一緒になるとチームが成り立たなくなりますし、おとなしい性格がそろうとお見合いや躊躇が多くなります。
ガツガツタイプがそろってしまっても喧嘩になることもあるので、
性格や出席率、レシーブ力やそれぞれの人間関係などを判断材料にして決めました。
このように決まったチーム編成やポジションですが、月日の経過とともに実力や身長も変わってくるためそれに応じてポジションや主力メンバーを調整することもあったり、そのポジションの考え方や約束を徹底的に教えることが大切になります。
入ったばかりの部員のGT君やKT君をはじめRN君もどんどん実力を伸ばしてきていますので1か月後にはまた違うチームになっているかもしれません。
そんなこんなで決まったメンバー編成でしたが、今回は、子供たちの努力もあり当初の想定以上にいいチームになったなーとあらためて感じています。
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