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執筆者の写真NEU TARYO

子供たちが部活を通して証明したもの

更新日:7月4日

「小学生が部活をする、バレーボールをする本当の意味はなんでしょうか?」

勝つこと?派遣をとること?スーパープレーヤーになること?努力は報われるという

言葉を証明すること?


答えは目の前の子供たちが部活を通して証明してくれています。



2024年6月29~30日の日程で全日本小学生バレーボール沖縄県大会が行われました。。


今大会は、今年度Arrows部員たちが、最大の目標としている派遣がかかった大会です。

1戦1戦が部員にとっても保護者にとっても緊張の連続でした。

今回Arrowsからは、男子チームと混合チームで臨みました。

このチームの分けにも監督のいろんな考えが込められていますが話すと長くなるので後日解説します。


大会初日・・

広ーい東西南北全方位に観客席がある沖縄市体育館で各地区から選ばれたチームだけが味わえる開会式入場行進から始まりました。

この場所でこの大観衆の中で入場行進をすることがどんなにすごいことかは、これから目指す低学年たちや予選で負けていった選手たちが一番わかっているかもしれません。

当のArrows部員たちは、そんなことはあまり考えずいつも通り緊張交じりでおどおどしながらの行進(笑)


会場移動し、予選からのスタートです。


男子チームは、最初は緊張から始まったものの、緊張が取れてからは、vsじのん、vsUボーイズには、難なく勝利し、

準々決勝で 宮古地区1位の砂川クラブとの対戦となりました。

これに勝てば派遣確定なので、子供たちにもプレッシャーがかかります。


砂川は、とにかく拾って繋げ、攻撃に関してはセンターの選手が抜群に上手いチームです。

1セット目・・・

ArrowsセッターのH君のサーブが走ります。H君のドシャットブロクも飛び出し、後半追いつかれますが、辛うじてセットを奪います

2セット目は、相手の対角サーブにやられます。そのうえ相手エースのうまいフェイントにやられたい放題となり、そのまま奪われます。

そして最後のセットは、相手のエースがさらにギアを上げ、軟打と強打を使い分けてきますが、Arrowsも粘りのバレーで対応します。しかし最後は、相手のエースのうまさが上回り惜敗となりました。

vs砂川

22-20

9-21

10-15


結果はベスト8となり、派遣は獲得できませんでしたが、

あのもの静かなArrows男子達が闘志をむき出しにして、最後の一球まであきらめない、気持ちで戦っていました。

2年前運動場でボールを追いかけていた時からは想像がつかない程の立派な選手、チームになっていました。

技術も気持ちもすべてにおいてすごい成長っぷりです。

選手一人ひとりのこれまでの困難の軌跡を思い浮かべると本当にすごいことをやってのけたなぁとあらためて感じます。

県でベスト8は本当に素晴らしい結果です(^^♪


混合チームは、予選は、4チーム総当たりでしたが、vs伊平屋 vs北谷 vsてだこ戦には難なベスト4進出!

準決勝の相手、嘉手納クラブはすごい選手がいるわけではなく、とにかくサーブがいいチーム!

レセプションの弱いArrowsは、案の定サーブに翻弄されますが、後半はしっかり立て直し辛勝し、Arrows始まって以来の県大会決勝進出となります。


そして決勝の相手は、これまで何度も苦汁を飲まされてきた「ゆい銘苅」

しかし今回のArrowsは違いました。1セットからエースRさんのサーブが炸裂します。

中盤追いつかれますが、寄せ付けずセット奪取。

そして2セット目、中盤まで一進一退となりますが、15点以降のArrowsが圧巻でした。

どんなボールも絶対落とさず、全員が必至に繋ぎます。

今まで見たことがないほど自信に満ち溢れたArrowsに変貌を遂げていました。

結果、何度も立ちはだかってきた相手をたっぴらかし、優勝を果たしたのでした✨

vsゆい銘苅

21-17

21-15

なんと、男子ベスト8、混合優勝という高良Arrows始まって以来の快挙を成し遂げたのでした(^^♪

私は、ただただ目の前で起きている事実と子供たちの想像もできないくらいの成長っぷりに感動し、驚嘆していました。尊敬の気持ちすら沸いていました。


さて、ここで最初に投げかけた質問です。

快挙を達成したArrowsですが、男子チームは、あと1勝で派遣獲得というところで負けてしまいこれまでにない悔しさを感じ。

また一方で、混合チームは大舞台でライバルにリベンジを果たし、さらに全国派遣も獲得し、これまでにない満足感、達成感を感じました。

ずっと一緒に同じ練習をしてきた両チームが経験したことは、対象的になります。

あなたは、この状況をどうとらえ、子供たちはどう感じたでしょうか?

果たして自分の子供が、男子チームに属していたら何と声を掛けますか?

努力しても報われない」「派遣取れなかったからもうだめだー」ってなりますか?

あるいは混合チームに属していたら「混合チームでよかったー」「努力は報われたね」

って伝えますか?


小学生が、部活動を通して、チームスポーツであるバレーボールを経験する意味は、

この素晴らしい経験をした時に、子供たちや大人たちが何を感じて

何を伝えるかで大きく左右されます。

私は、目標を達成した混合チームにも達成しなかった男子チームにも

「おめでとう、いい経験をしたね」って伝えます。

派遣はとっても取れなくてもいいんだよ。それを目指す過程で何を経験して

何を学んだかが大事なんだよーって伝えます。


今大会で両チームともかけがえのない経験をしています。この体験から次にどういう行動を起こし、どういう人間になっていくかが、とても楽しみです。

部活を通して経験する1日1日の出来事が

部活じゃないと味わえないひとつひとつの感情が

Arrows部員の成長につながり、卒団していったあとに必ずその子のとなることを信じています。

そして成長しているのは、子供たちだけではありません。保護者や指導者も子供たちの姿を見て成長していっています。

ぜひこの瞬間を子供たちと楽しんでほしいですね。


今大会のために様々な形でご協力いただいたご家族の皆様、祖父母の方々、スタッフの方々や地域の方がへ心より感謝いたします。

皆様のおかげでArrowsは現在進行形で成長をしています(^^♪




 


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